くすりの話

2019年8月9日

くすりの話 
市販の目薬

執筆/谷本 昌義(株式会社外苑企画商事・薬剤師)
監修/高田 満雄(全日本民医連薬剤委員会・薬剤師)

 読者のみなさんから寄せられた薬の質問に、薬剤師がお答えします。
 今回は市販の目薬についてです。

 市販の目薬のうち、特定の症状に向けて作られたものとしてドライアイ専用、ものもらい・結膜炎専用、アレルギー専用などがあります。その他のものはさまざまな効き目をうたっていますが、入っている成分は配合量の違いだけでほとんど変わりません。また、爽快感は効き目には直接関係しません。 そのことを踏まえて、目薬を選ぶ際は成分の違いを見比べたり、迷ったらお店の人に相談してください。
 コンタクトレンズを使用している方は、コンタクトと一緒に使えるかどうかに気をつけましょう。目薬の成分や添加物がコンタクトレンズに影響を与えることがあります。
 なお、水道水は目薬の代わりにはなりません。むしろ水道水に含まれる塩素が、目の表面を傷つけると指摘されています。目に異物が入った時以外、目が乾いたりゴロゴロするからといって水道水を使わないでください。

使用方法

 容器の先を目から2~3㎝離して、まぶたやまつ毛に接触しないようにさしてください。触れた部分から目薬が汚染される可能性があります。
 さす量は1回1滴で十分です。それ以上さしても吸収できず、喉のほうへ流れ落ちてしまいます。さした後は目をパチパチさせず、しばらく目頭を押さえて、まぶたを閉じたままにしておきます。
 長時間、目を閉じたままにして薬がとどまるのも良くありません。寝る直前には使わないようにしましょう。また、あふれた目薬はふき取ってください。目の周りについたままにすると、肌が荒れたりかぶれたりすることがあります。
 1日に決められた回数以上は使わないでください。使いすぎは効果より悪影響の方が大きくなります。特に充血を取る薬は、使いすぎると逆に充血がひどくなることがあります。
 2種類以上の目薬を一緒に使うことは勧められません。使う場合は5分ほど時間を空けて使用しましょう。

保管について

 開封後は目薬の品質が劣化しないように気をつけて保存します。車内や日光が直接当たる場所には置かないでください。冷所保存の指示がない限りは、冷蔵庫に入れる必要はありません。冷蔵の指示がある場合でも、凍らないように注意しましょう。
 使用期限は開封後おおよそ3カ月です。濁りや浮遊物があったら使わないでください。
 市販の目薬で症状が改善しなかったり、異常を感じた場合は、すぐに医療機関を受診して医師や薬剤師に相談しましょう。

◎「いつでも元気」連載〔くすりの話〕一覧

いつでも元気 2019.8 No.334

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