民医連新聞

2020年3月17日

第13回 民医連表彰

 総会の3日目に、第13回民医連表彰を行いました。民医連表彰は、民医連職員がまとめた論文や発表などの中から、選考委員会が表彰規定にもとづいて選考します。

 今回の選考対象は、第14回学術運動交流集会より14題、その他の8題の合計22題でした。選考の結果、論文部門3題、発表部門4題が表彰されました。根岸京田選考委員長が選考結果を報告しました。受賞者を代表して、藤野糺(ただし)さん、宇都宮励子さん、日野洋逸さんが藤末衛会長から賞状を受け取り、藤野さんが代表あいさつを行いました。

受賞一覧

 受賞演題と受賞者は、以下の通りです(敬称略)。

論文部門

 「福井民医連における振動障害取組みの歴史」
 福井・平野治和(光陽生協クリニック、医師)

 「保険薬局における一部負担金割合からみた2型糖尿病患者の治療実態」
 大阪・大野涼(大阪ファルマプラン なぎさ薬局、薬剤師)、共同代表‥宇都宮励子(あおば薬局、薬剤師)、廣田憲威(あおぞら薬局、薬剤師)、上田真意子(淀川勤労者厚生協会付属のざと診療所、医師)、結城由恵(淀川勤労者厚生協会付属のざと診療所、医師)

 「カネミ油症被害者の底辺―カネミ油症発症46年後の未認定患者検診と認定問題―」
 熊本・藤野糺(菊陽病院、医師)

発表部門

 「炭鉱労働内容とじん肺CT所見の分析」
 北海道・堀毛清史(芦別平和診療所、医師)

 「子どもの貧困は地域・社会の問題」
 青森・工藤聡子(健生病院、SW)

 「無料低額診療事業の事例集発行からみえてきたこと」
 埼玉・日野洋逸(医療生協さいたま生活協同組合、社会福祉士)

 「糖尿病患者会活動が疾患予防に与える影響に関する追跡調査(第1報)―糖尿病患者会会員の活動への参加とヘルスリテラシーの検討」
 石川・大川希久子(城北診療所、事務)

受賞者の声

水俣病の経験を生かしカネミ油症被害者の被害救済にかかわる
熊本・藤野糺さん(医師)

 今回はからずも第13回全日本民医連表彰を受けましたことを大変感謝いたします。
 カネミ油症は1968年の発生確認以来、梅田玄勝医師をはじめとする、北九州市民公害研究所によってとりくまれてきました。当時『民医連医療』などに報告された病像や診断基準の指摘は、現在でも高く評価されています。残念ながら、梅田医師は急逝され、それとともに民医連のとりくみも弱まってきました。
 私は水俣病の経験を生かして、2014年より保団連の協力を得てこの問題に本格的にとりくみ、その後、愛知、長崎民医連、九州・沖縄地協などとともに、それを発展させようとがんばってきました。
 カネミ油症の原因はダイオキシンであり、現在問題となっているネオニコチノイド系農薬などの化学物質が発達障害やアレルギーを起こすのではないかということと、共通の課題を持っています。
 この受賞を機に、全日本民医連でのカネミ油症のとりくみがさらにすすむことを祈念し、あいさつとします。

(民医連新聞 第1712号 2020年3月16日)

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