民医連新聞

2020年3月17日

3日目 理事会総括報告 岸本啓介事務局長 全国で平和と人権を守り抜き人びとの幸せが尊重される社会に

 3日間の討論を受け、岸本啓介事務局長が、理事会として総会全体の総括報告をしました。

*  *  *

 代議員のみなさん、8時間におよぶ積極的な討議ありがとうございました。本会議と分散会でのべ938の発言があり、より豊かに練り上げられました。
 これまでにない感染症の拡大の中で総会を実施し、熊本民医連のすべての職員のみなさんに、理事会として感謝を申し上げます。
 2年間をふり返り、1つ目に、「2つの柱」の実践が深まり、民医連の歴史と綱領を学ぶ大運動が響き合い、民医連に力を吹き込んだ2年間だったことです。ひとりひとりの職員の確信や成長は、2020年代の実践の宝です。
 2つ目に、突破すべき困難として医師と経営をあげました。第43期は想像を超える自然災害もありました。困難に陥った時、いつも共同組織のみなさんが近くにいます。地域の人たちの応援もあります。自分のこととして駆けつける全国の仲間がいます。無差別・平等をめざす綱領の理念が土台となり、信頼と連帯が強まりました。
 今も医師の問題や経営の課題で苦労している仲間がいます。県連の団結と機能をさらに強めて全日本民医連に結集し、全国の知恵を集め乗り越えていく2年間にしていくことを訴えたいと思います。
 あらゆる課題が共同と連携の力で広がってきたことも特徴でした。地域の中で、事業も運動も共同と連携の力で前進しています。さらに豊かに発展させましょう。

■困難な人たちに届くように

 3つ目に、今ほど受療権、人権を守る運動、医療・介護のとりくみをやらねばならない時期はないという点です。発言で多かったのは、困難な人たちの多くは、私たちのところにたどり着くことなく苦しみを抱えながら地域にいることです。方針案の第4章で、アウトリーチの日常化、まず見ることを事業所全体の構えにしよう、と提起した趣旨はそこにあります。運動方針にもとづく実践をすすめ、「民医連に会えてよかった」という地域の人たちを増やしていく2年間にしたいと思います。
 健康の最大の阻害要因は戦争です。受療権と人権を守る上でも、絶対に憲法は変えさせないために力を尽くしましょう。2022年5月15日は、沖縄の本土復帰、沖縄に民医連が無差別・平等の旗を立てて50年。半世紀苦しみ抜いてきた状況を必ず変えましょう。辺野古の新基地建設ストップを全国の力でやり上げたいと思います。
 北海道の小市健一代議員から、統廃合の対象になった公的病院を訪問し、いっしょに運動している報告がありました。私たちの周りには、政策を批判し、将来への不安を抱く真面目な人たちがいます。共同することで、より多くの人たちのいのちと暮らしを守る事業と運動が可能になります。
 3・11がやってきます。分散会で山形の代議員が9年前につくったリストバンドを紹介しました。「One for all, all for one 2011年3月11日」と書かれています。9年前、どこで何をしていたかを思い出し、福島のことを忘れないと声をあげ、運動を起こさなければ何も変わらないと、これを着けて意思表示しています。3・11に前後して、原発をなくす意思表示を強めたいと思います。
 4つ目に、山梨で開催する共同組織活動交流集会の成功について訴えがありました。方針案で「地域力を育む」と提起し、「2つの柱」はまちづくりにまで深化していると指摘しました。医師や研修医、看護師など職員も参加することを確認し、共同組織のみなさんと力を合わせて集会を成功させましょう。

■職員、共同組織の知恵寄せ合い

 肥田泰全日本民医連元会長の講演では、70年近い民医連の歴史の中で「民医連とは何か」「民医連の医療と介護とは何か」と自分たちで考え、すべての職員、共同組織の知恵を寄せ合って実践し、成功も失敗も学び合いながらすすんできたことがわかりました。「最後まで民医連の医師でありたい」という言葉は、「民医連をやり続けて」という私たちへのメッセージだと思います。
 綱領を学ぶ大運動の中で北海道の看護師は、「このパンフは99ページで終わります。100ページ目からは私たちが書きます」と感想を寄せています。4つの課題の実践、民医連結成70年に向けて民医連綱領を完成させていくプロセスとしての2020年代となります。平和と人権を守り抜く大きなタックルやウエーブを起こし、人びとの幸せが守られる社会に変えていく10年にしようではありませんか。

(民医連新聞 第1712号 2020年3月16日)

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