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2020年6月15日

民医連事業所のある風景 大阪/楠根診療所 医療生協かわち野の基礎を築いた 楠根診療所

地域の人たちの熱意で1969年に誕生

 楠根診療所は開設50年の大きな節目を迎えました(初代所長に故水口正春先生が就任)。1969年、楠根・稲田地域に自分たちの診療所をつくろうという、多くの人たちの熱意で誕生しました。手狭な診療所でしたが家庭的な雰囲気のなかで、楽しい毎日が続きました。新しい患者が目に見えて増えていきました。
 四軒続きの2階兼店舗があり、二軒合わせて上下30坪ほどで非常に手狭な診療所として開設することになりましたが、3カ月をすぎると、患者も日に日に増え、多くの小児も来院するようになりました。地域の人たちの信頼と医療要求に応える活動をますます発展させ、保健活動を旺盛にし、組合員運営にふさわしい医療生協にしようということになり、1971年、組合員357人で東大阪医療生活協同組合が発足しました。

1978年に新診療所開設、2009年から現在地に

 診療所が一定の力量がついた時点で、重装備の診療所を建設しようと準備をしました。1978年4月、組合員・患者の長年の要望であった、新しい楠根診療所が開設され、高度な医療要求に応えられるようになりました。医療機器も重装備の診療所にふさわしく充実強化されました。その後、2009年1月より現在地での診療をスタートし、通所リハビリにくわえ、ショートステイ、グループホームを併設し、施設介護や訪問看護との連携を強化し、医療・介護の複合体として地域になくてはならない医療機関となっています。診療所圏の主体者である楠根・稲田地域では組合員比率50%を超える状況をつくり、健康なまちづくりに不可欠な存在になりつつあります。

「いのち、くらし、まるごとケア」を柱に、組合員とともに

 現在の診療所では、内科、小児科にくわえて、皮膚科、乳腺外科の外来診療をおこない、外来患者1日約90人、在宅医療、予防接種、健診は年間4155人が利用され、こどもから高齢者の健康、さらに最後の看取りまで信頼される診療所をめざしてとりくんでいます。診療所の各事業所では「いのちくらしまるごとケアでわたし達がやりたい事」「3年後のあるべき姿はこんな職場」をテーマに3カ年経計画をたてました。高齢者やこどもにやさしいまちづくり、地域づくりをすすめる診療所、組合員の院所利用を通じて、「いのち、くらし、まるごとケア」を柱に「くらし」を支える診療所づくりを組合員とともにすすめていきます。
楠根診療所 事務長 小笠原 大和)

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