MIN-IRENトピックス

2020年6月30日

くすりの話 
水虫のくすり

執筆/白倉 洋朗(山梨医療福祉事業協同組合・薬剤師)
監修/高田 満雄(全日本民医連薬剤委員会・薬剤師)

 読者のみなさんから寄せられた薬の質問に、薬剤師がお答えします。
 今回は水虫の薬についてです。

 水虫の原因は白癬菌というカビの一種です。足の皮膚に感染したものを足水虫(足白癬)、爪の中に感染したものを爪水虫(爪白癬)と呼びます。
 水虫の薬はドラッグストアなどでも購入できますが、薬で症状が治まったとしても菌が残っている場合が多くあります。また、爪水虫は市販薬では対処できません。いずれにしても、医師の診察を受けることをお勧めします。

水虫治療の難しさ

 足水虫は主に塗り薬で治療します。軟膏、クリーム、液体、スプレーなど、さまざまなタイプがあります。よく「カサカサには液体、ジクジクには軟膏がいい」と言われますが、実際には大きな違いはありません。基本的には使いやすいタイプを選びます。広い範囲に塗る場合は、べたつきの少ないクリームが適しています。
 塗り薬は1日1回で十分効果があります。皮膚に浸透しやすい入浴後の使用が効果的です。
 塗る範囲も大事です。症状が出ていない部分にも菌は広がっていますので、患部の周りにも塗る必要があります。また、片足だけ感染することは少ないため、両足に塗るよう医師に指示される場合があります。
 塗り薬をしばらく継続して使用すれば、症状が治まってきます。しかし、治っているように見えても菌は残っています。そこが水虫治療の難しいところで、一般的には症状がなくなったあとも1~2カ月は塗り続けます。医師・薬剤師の指示を守りましょう。

爪水虫には飲み薬も

 爪水虫の場合は、爪の中に菌が深く入り込んでいるため、足水虫よりやっつけるのが難しいです。爪水虫専用の塗り薬を使います。
 また、塗り薬では有効成分が患部全体に浸透しにくいため、飲み薬を使うことが多くあります。有効成分がしっかり患部に届くため効果が高く、決められた期間だけ服用します。
 ただ、これらの飲み薬は副作用や飲み合わせに注意が必要です。内服しながら、定期的に肝機能検査や血液検査を行う場合もあります。医師・薬剤師の説明をよく聞いてください。
 水虫はマットやスリッパなどの共用でうつりますが、それほど感染力が強いわけではありません。菌に接触しても24時間以内に洗い落とせば大丈夫です。しかし、いったん菌が皮膚や爪に深く入ってしまうと頑固です。適切に薬を使って、根気よく治療しましょう。

◎「いつでも元気」連載〔くすりの話〕一覧

いつでも元気 2020.7 No.344

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