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2020年9月15日

民医連事業所のある風景 埼玉/行田協立診療所 地域住民に開かれた 医療・介護活動の拠点として

在宅医療に力

 埼玉県北部に位置する行田協立診療所は1953年に開設し、広島の被爆医師である故肥田舜太郎医師が初代所長でした。その後、1978年に行田協立病院を設立。当時は数少ない有床病院として行田市の地域医療を支えてきました。そして・おいしく食べ続けることが健康への第一歩・との考えから2001年に歯科を併設する診療所となりました。現在はとくに在宅医療に力を入れていて、医科の在宅患者数は約80人、歯科の在宅患者数は約110人です。2006年にケアセンター「さきたま※」が所内に併設され、訪問介護、訪問看護、居宅支援、定期巡回などの介護サービスを実施しています。医科・歯科・介護の連携で・その方が住み慣れた場所でくらし続けること・をささえています。

※「埼玉県」の県名は、現行田市の「埼玉(さきたま)村」という場所が発祥の地です。ほかにも、行田市には(診療所となりの)忍城、さきたま古墳群、古代蓮、足袋、十万石まんじゅう、フライ・ゼリーフライ、といった見どころや名物がたくさんあります。新型コロナウイルス感染症が落ち着き埼玉県にいらした際は、ぜひ一度ご賞味(見)ください。

城景見ながらの入浴も

 2020年5月、行田協立診療所は敷地内に移転新築しました。移設後は、医科・歯科・介護事業に、小規模多機能型居宅介護、通所リハビリ、地域交流スペース(建設中)を併設しています。施設への・通い・
・泊まり・、利用者宅への・訪問・を組み合わせた小規模多機能ホーム「うきしろ」は、開始初月に29人の定員が一杯となるほど好評です。通所リハビリ「たびくら」では、介護度の軽い方向けに2時間程度の短時間リハビリテーションを提供しています。隣接する「忍城」の景観を引き立てる建物で、窓から見える城景を眺めながらお風呂に入ったり治療を受けたりすることができます。2021年の春ごろの完全リニューアルオープンに向け、現在も旧診療所の解体工事がすすめられています。
 建設中の地域交流棟には、まちづくりの拠点として、学校や行政・ボランティアなどの団体と連携した活動の場となる「地域交流スペース」を設けます。地域住民に開かれた活動を数多く開催し、組合員活動を活発化させ、多世代・多機能・共生型の施設です。また、地域交流棟内には行田市から認可された地域包括支援センター「ほんまる」の事務所を設けます。

診療所での感染対策

 新規事業を脅かす新型コロナウイルス感染症への対策ですが、新しい診療所には井上豪所長自らビニールカーテンと発熱者待合を設営しました。換気、機器、設備、手指消毒などの感染防止対策はもちろん、出勤する職員には自身の体温を毎日の朝会で記録してもらっています。
 埼玉県北部は人口密度が低いためか感染者数もさほど多くありませんが、これに気を緩めず、職員一人ひとりが感染対策を継続していけるよう日常的に声をかけあっています。
  (行田協立診療所 事務長 紀田 嘉彦)

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