民医連新聞

2022年4月19日

60年間隠された被害 ビキニ労災訴訟を学ぶ

 4月2日、全日本民医連被ばく問題委員会は、「ビキニ水爆実験による被爆被害者訴訟学習会」をオンラインで開催し、全国から約70人が参加しました。
 同委員会委員長の藤原秀文さんは、「ロシアのウクライナ侵攻で、核兵器の脅威が再び明らかになった。いまこそ、ビキニ被災の実相を学び、支援する機会としていきたい」とあいさつしました。
 第五福竜丸展示館の学芸員、市田真理さんが「ビキニ事件は終わっていない~放置されたヒバクシャ」と題した学習講演を行いました。マーシャル諸島周辺での水爆実験の被害や、第五福竜丸以外の被ばくの実相を解説。日本とアメリカ政府が被害を隠してきたことや、さまざまな被害者への聞き取りの経験などを語りました。
 「私たちにできることは、忘れないこと、声を聞いて学ぶこと、自分で考え伝えること」と呼びかけました。
 続いて、高知と東京で行われているビキニ労災訴訟の原告団長で被害者遺族の下本節子さんが、訴訟の経過と支援を訴えました。
 また、5月8日に開催予定の「ビキニデーin高知」への参加を呼びかけました。

(民医連新聞 第1758号 2022年4月18日)

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