民医連新聞

2023年5月23日

各地の医療活動を交流 第23回歯科学運交ひらく

 4月29日、第23回全日本民医連歯科学術運動交流集会をWEBで開催し、520人を超える申し込みで当日は360を超えるアクセスがありました。メインテーマは「つなげよう、つながろう ~私たちの役割と可能性~」。実行委員長の大阪・耳原歯科診療所の橋本祐介さんは、「今集会は4年ぶりの開催になり、近畿、東海・北陸地協が中心になって準備してきた。WEBだからできた学運交にしよう」と開催のあいさつ。
 国際ジャーナリストの伊藤千尋さんが「つながれば社会を変えられる~ミサイルより憲法9条を~」をテーマに記念講演を行いました。ロシアのウクライナ侵攻に便乗し、軍拡や改憲をはかる日本政府の実態、憲法9条の意味や重要性について指摘しました。
 午後からは、全国から応募があった、95演題のうち8演題を優秀演題として発表し()、意見交換を行いました。続いて、「各地協の特徴を知ろう!」をテーマに交流企画。全日本民医連歯科部が行っている、経営実態調査、歯科医療活動調査をもとに、各地協の診療規模や内容、職員体制などについて交流しました。メイン会場と各地をリモート中継で結び、質疑応答のディスカッションも取り入れ、交流をはかりました。
 全日本民医連歯科部部長の岩下明夫さんは閉会のあいさつで、「歯科部が企画する集会では過去最大規模になり、WEBでの交流は画期的。保険でより良い歯科医療を求める請願署名を前進させ、歯科診療報酬改定にむけた声を国会に届けよう」とのべました。

【歯科学運交の優秀演題】
①看取り期の口腔(こうくう)ケアについて(岡山・コープ倉田歯科 宇高恵美子)
②医科歯科連携が患者の口腔環境改善意識向上につながった一例(福岡・たたらリハビリテーション病院歯科 今井美恵)
③「義歯破折修理からの考察」から10年。義歯破折メカニズムから対応を考える(東京・けんせい歯科 中村隆之)
④ぽかん口をなくしたい ~保育園・学童での挑戦~(愛知・みなと歯科診療所 大野真梨)
⑤歯科往診を担当して(岡山・水島歯科診療所 安井佑輝)
⑥歯科訪問診療時におけるアクシデント対応のマニュアル作成(山形・鶴岡協立病院歯科安達真弓)
⑦変化・前進する耳原歯科診療所技工部(大阪・耳原歯科診療所 勝間由紀子)
⑧負の遺産をくい止めろ! フードパントリーからその先につなげるとりくみ(埼玉・行田協立診療所 飯野優佳)

(民医連新聞 第1783号 2023年5月22日)

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