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民医連医療

民医連医療

民医連事業所のある風景 群馬 あおば薬局前橋店・福祉用具貸与事業所あおば薬局 あおば薬局前橋店・福祉用具貸与事業所 あおば薬局の事業所紹介

 あおば薬局の開設主体である一般社団法人群馬保健企画は、今年で30周年を迎えます。あおば薬局前橋店は群馬保健企画では2店舗目の薬局で、1996年2月に開設しました。
 90年代、医療費削減を最大の目的として、当時の厚生省の政策が医薬分業へ大きく舵が切られました。このころから群馬民医連では、「民医連綱領の立場から本来的な医薬分業を推進し民主的医療をつくる役割を担う」薬局開設の検討を開始しました。群馬保健企画は、県連的な議論と団結によって、95年5月に株式会社としてスタートしました(2019年に一般社団法人へ法人格を変更)。

 あおば薬局前橋店を開設したころは、店舗の南側には田畑が広がっていました。県庁所在地である前橋市は、県内でも有数の穀倉地帯であり、春から秋は米、米の収穫後は麦畑となる二毛作が盛んな地域でもあります。田畑では、時折キジが「ケーン、ケーン」と鳴く声が聞こえ、麦秋になると、黄金色となった麦の穂が初夏の風にたなびく、のどかな風景が広がっていました。
 そのような地域でしたが、2年ほど前に店舗から南側へ約300mのところにあった田畑が開発され、大きなショッピングモールが建てられ、昨年末に片側2車線の幹線道路が開通しました。薬局開設当時と比べると、周辺環境は大きく変化しており、現在では民医連以外の医科診療所や薬局、ドラッグストアなどが林立する地域にもなっています。

 あおば薬局前橋店は1カ月の処方箋受付枚数平均5000枚以上、常勤薬剤師10人・定時薬剤師3人・事務6人の計19人のスタッフで構成する、法人内でも地域でも保険調剤薬局としては最大規模の薬局です。月間の平均で、かかりつけ薬剤師195件、服薬フォローアップ78件など対人業務にとりくみ、民医連の医科法人はもちろん近隣の医療機関とも連携して、在宅医療にも注力しています。訪問する患者数は80$301C90人/月、訪問回数(居宅療養管理指導数)は140$301C150回/月となっています(いずれも2025年1月現在)。
 2002年から福祉用具貸与事業を開始し、医薬連携とともに介護事業でも医科法人との連携を強めています。17年には福祉用具貸与事業所あおば薬局を独立の事業所として、管理運営面でも強化しました。あおば薬局の貸与件数はベッドや車椅子・杖(つえ)など370件/月(自費含む)となっており、福祉用具専門相談員3人(別途管理者1人あり)が専任として従事しています。用具の販売・住宅改修も行っており、利用者の望む在宅生活ができるよう、多職種と連携しながら支援を図っています。群馬保健企画の医療福祉宣言に掲げている「お薬、介護、健康のこと、何でもご相談をお受けします。」を念頭に、地域の皆さまの安全・安心な生活のお役に立てるよう、事業を運営しています。

 あおば薬局前橋店は民医連綱領の立場から地域での役割を担うべく、地域連携薬局、健康サポート薬局の認定も受けています。慢性疾患の患者を中心に、来局履歴が途絶えて治療中断が懸念される方への中断チェック(群馬保健企画の全7薬局が実施しています)や、少人数ですが平和を求めるスタンディング宣伝を月1回行うなど、薬局・薬剤活動のほかにも社保平和活動にも微力ながらとりくんでいます。
あおば薬局前橋店 事務長 内山晋二)