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民医連医療

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民医連事業所のある風景 東京 あきしま相互病院 増床しリニューアルスタート! さらなる発展をめざして

 あきしま相互病院は、2003年に法人内二つの病院を統合し、現在の場所に102床の医療介護療養病院として開設しました。その後110床へ増床し、地域の慢性期医療を担う医療療養型病院として発展してきました。特に2014年に訪問診療を開始し、2015年から「おうちに帰ろう!」をスローガンに地域包括ケア病床18床をスタートさせました。その後30床まで拡大し、訪問診療患者の拡大とともに、入院から在宅まで切れ目のないサポート体制をつくり、経営面での安定もはかってきています。
 そして開院から20年以上経過した今年2月に法人内の「健生会ふれあい相互病院」の60床を移管し、東京都から許可を受けた新たな29床を加えた89床を増床し、199床の病院としてリニューアルスタートを切りました。コロナ禍が続くなか、通常運営しながらの増床工事は想像以上の困難がありましたが、職員の奮闘と患者・ご家族のご協力もあり無事に開院することができました。
 現在は二つの療養病棟(計110床)と新棟側に回復期リハビリテーション病棟(45床)、地域包括ケア病棟(44床)を増築し、法人内急性期病院の立川相互病院と連携して、地域の回復期、慢性期医療を担っています。また訪問診療は管理患者が260人以上に増加し、訪問リハビリテーションも行っています。外来診療や健康診断は近接の昭島相互診療所で行い、病院との一体的な運営をめざしております。

 当院では地域から与えられた病床を無駄にしてはいけないという思いからも、満床をめざすという各職員の意識が強く根付いています。在宅管理患者のレスパイト入院調整も含め、さまざまな基準を判断しなければいけない入退院調整を地域医療連携室がしっかりと担い、また各病棟が積極的に受け入れることで、高い病床稼働率を維持することができています。
 入院医療では多職種がチームとなって、ご家族とともに患者の希望に沿った安らぎのある療養生活を支え実践しています。各病棟では認知症ケア、レクリエーション、ターミナルケア、ACP、退院支援などのグループ活動を行い、看護と介護が協力し、患者のケアを考える機会になっています。
 看護介護部門に次ぐ大きな集団であるリハビリ部門では、広くてきれいなリハビリ室と緑豊かな公園が隣接している施設面での強みを生かし、信頼できるスタッフが日々奮闘しています。最近ではスタッフ一人当たりの単位数を増加させるプロジェクトにとりくみ、大きな成果を上げるとともに、患者の機能改善、他職種の業務負荷軽減につながるなど波及効果をもたらしています。

 7月には同建物内に東中神訪問看護ステーションと健生会ケアプランセンター昭島が移転し、既に入っているグループ事業所のヘルパーステーションコスモス昭島、そして当院訪問診療部門とともに在宅医療センターとして連携を強化し、患者・利用者がワンストップで在宅に関するさまざまな課題を解決できる、地域のよりどころとなれるようにとりくんでまいります。
 増床リニューアルを無事に終え、新たなステージを迎えた当院ですが、引き続き力を合わせて、患者・利用者、地域、職員に喜ばれる存在になることを目標に、さらなる発展をめざしていきます。
あきしま相互病院 事務長 輿石隆行)