韓国・緑色病院を訪問 友好協定むすぶ 全日本民医連
一〇月二~四日、全日本民医連代表団が韓国・源進総合医療センター・緑色病院を訪問しました。友好と交流をすすめる協定を結ぶことが目的でした。
代表団は、原和人副会長、長瀬事務局長、清水次長。緑色病院の朴(パク)賢緒理事長、梁(ヤン)吉承院長など幹部と懇談、協議を行いました。
率直に意見交換するなか、「平和・民主主義・人権・未来をキーワードに、日韓の民主的医療人が相互に交流し連携する」との合意ができました。また来春の 全日本民医連第三七回総会に招待する旨を伝えると、「楽しみにしている」との返事でした。
緑色病院は、労災職業病闘争と民主化闘争を経た労働者と医師が中心になり、九九年にソウル市郊外に設立され、現在三三六床です。地域の人びとや労働者の 医療を通じて、人権を守るとりくみをすすめています。「経営や職員教育について民医連の経験に学んでいる」との話も出ました。
また先日の青年ジャンボリーに招待した青年も加わり交流しました。梁院長は「ジャンボリーから帰った青年たちは興奮が冷めやらずという状態。一〇〇〇人 もの日本の青年が熱く迎えてくれ、平和を熱く語っていたことに感激している」とうれしそうでした。
歴史教育についても
「日中韓の未来のための合同教科書づくり」に参加している崔(チェ)賢三氏(朝鮮中央高校教師)に会い、日本軍の侵略の歴史を残す西門刑務所跡(現在は 歴史資料館)などを案内してもらいました。また日韓の歴史教育の違いや靖国問題、友好関係づくりについて意見交換しました。「三八度線が近く、軍隊は必要 と思っていたが、日本の憲法九条とそれを守る運動を知り、目からウロコが落ちた」と語っていました。
(長瀬文雄、事務局長)
(民医連新聞 第1367号 2005年11月7日)