ようこそ民医連へ フレッシュな感性とエネルギーで 全日本民医連会長 増田剛
新入職員のみなさん、入職おめでとうございます。全国の民医連事業所で働く8万の職員と350万を超える共同組織の仲間たちとともに、熱烈に歓迎します。
■力を合わせて行動を
新興感染症のパンデミックや、人類の存続をも脅かす気候危機、ウクライナやパレスチナ・ガザ地区での国際法を無視した凄惨(せいさん)な暴力など、すべての国の結束した力で解決しなければならない重大事に、私たちの世界は直面しています。そして日本では未曽有の大軍拡が、社会保障費の抑制・削減など、医療・介護分野にも多大な困難をもたらしています。特に経営はかつてない厳しい環境にさらされており、全国の医療・介護事業所が、力を合わせて社会保障を守るために行動することが求められています。病に苦しむ人びと、介護を必要とする人びとの切実なニーズに応えるために、この世界に飛び込むみなさんのフレッシュな感性とエネルギーが必要です。
■ケアの倫理を学び深め
民医連(全日本民主医療機関連合会)は、平和と民主主義を守り、いのちと人権を大切にしたいと願う多くの労働者や地域住民の熱い思いをもとに、1953年に結成されました。以後70年にわたり「いのちの平等」をモットーに、歩みをすすめてきました。今期(昨年2月の第46回総会から次期総会までの2年間)は「非戦、人権、くらし」を掲げ、多様性の尊重・ジェンダー平等の実現、「ケアの倫理」を学び、深め、その視点で社会や政治の変革に臨んでいくことを基本方針として日々の活動にとりくんでいます。みなさんの参加で、私たちの事業と運動がいっそう発展することを楽しみにしています。末永くよろしくお願いします。いっしょにがんばりましょう。
(民医連新聞 第1826号 2025年4月7日号)
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