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民医連新聞

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水俣病は終わっていない 人権としての社保セミナーひらく

 6月9~11日、熊本県水俣、鹿児島県出水で人権としての社会保障セミナー第1クールを開催し、26県連から38人が参加。1日目の講義は、不知火患者会事務局長の元島市郎さんは「水俣病公式確認から69年―民医連にとって水俣病のとりくみとは何か!」、一般社団法人きぼう・未来・水俣の加藤タケ子さんと胎児性水俣病患者の松永幸一郎さんが、「今、水俣から伝えたいこと―水俣病から宝物を伝える共同トーク」でした。
 2日目は水俣協立病院総師長の松本幸美さんによる講義「水俣病と民医連の果たしてきた役割」の後、不知火患者会の当事者も参加し、グループで話を聞き、交流。その後、百閒排水溝、水俣病慰霊の碑、水俣病資料館など水俣フィールドワークを行いました。
 参加者からは、「単なる公害病として水俣病をとらえるのでなく人権問題としてとらえる視点であらためて民医連の存在意義を感じた」「水俣病は終わった公害だと思っていたが、事前学習や講演を聞くなかで水俣病はまだまだ終わっていないことを実感」などの感想がありました。(全日本民医連社保運動・政策部 濵野紗江)

(民医連新聞 第1833号 2025年7月21日号)

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