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民医連新聞

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非正規公務労働者の誇りと怒り ⑩みんなで一緒に!~その2 文・写真/緒方 純子

 「地域の学校で健常児とともに学び、遊ばせ、経験を積ませたい」という思いで通学を希望する、障害児の家庭がたくさんいます。そんな子どもたちの学校生活をささえているのが、看護師や介助員・支援員です。なかでも医療的ケアを必要とする子どもたちにとって、欠かせないのが看護師です。
 常時酸素吸入や痰吸引などを必要とする子どもが、通学して学習をすることに、寄り添い、見守り続け、ときには保護者の相談相手になっている看護師は、今や学校になくてはならない存在になっています。そんな人も前述の支援学校の看護師同様、使命感に駆り立てられて仕事をしています。ただ違うところは、一人での支援を強いられていることです。もちろん学校現場にドクターはいませんので、いろいろな判断は孤独とのたたかいに違いありません。
 パートタイマーの会計年度任用職員ですから、給与面や休暇面では正規雇用のそれとは格段に劣り、一年雇用のため身分の保証もありませんが、仕事内容は正規職員がやるべきことで、まさに自治体が「やりがい搾取」をしています。
 「子どものなかで子どもは育つ」と昔から言われるように、たくさんの刺激や体験を通して成長していくことを、間近で見られることは、とても楽しくやりがいを感じるでしょう。ただ、雇用が一年できられてしまう恐ろしさと不安が、常に頭のなかにあります。そして仕事に対する責任も、大きく感じているに違いありません。
 しんどい思いをしながらがんばっている看護師や介助員・支援員が周りにいませんか? 私たちといっしょに語らい、励ましあい、喜び合いましょう!
そんな人のために労働組合はあるんです。同じ思いで働く者同士が思いを共有できる場所が労働組合です。一人職場で悩んで行き詰まる前に、お近くの労働組合に紹介してください。自治労連は、そのような人に寄り添う答えを持っています。
 学校現場で働く看護師の紹介を待っています。


●おがた・じゅんこ 兵庫自治労連書記長。自治労連非正規公共評幹事。

(民医連新聞 第1835号 2025年8月18日号)

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