市民と野党の共闘強化を まも憲ネットで学習会
全日本民医連は8月2日、「憲法まもりたい! 民医連ネットワーク」主催で、参議院選挙の結果と憲法、平和問題を中心とした日本政治の展望に関する学習会をWEBで開催。講師は一橋大学名誉教授の渡辺治さんです。
自民党は昨年の衆議院選挙につづき、今年も2000年以降の参議院選挙で、最低得票率を更新(21・64%)。渡辺さんは歴史的大敗の原因に、▽新自由主義政治で、自民党の支持基盤である正社員や地方を切り捨ててきたこと、▽新自由主義政治が行き詰まり財政出動、ゼロ金利政策などのアベノミクスでも経済低迷を打開できず、物価高騰に無策などを指摘。同時に、選挙結果は自公政治に「NO」を突き付けましたが、立憲野党も対抗構想を打ち出せず、軍拡や消費税減税・廃止にかわる財源も争点にできず、「投票に行けば政治を変えられるかもしれない」と思った人たちが、「地獄の蜘蛛の糸」のように国民民主や参政党に流れたのでは、との見方を示しました。
渡辺さんは、運動が度重なる改憲を阻み、戦争する国づくりを遅らせてきたことや、国民皆保険制度を守ってきたことなどに触れ、「原点に帰る」ことが重要と強調し、市民と野党の共闘を強化し発信を強めようとのべました。
(民医連新聞 第1836号 2025年9月1日号)
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