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民医連新聞

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訪問診療準備で交流 歯科部が韓国・健歯と懇談

 7月19日、全日本民医連歯科部は、韓国健康社会のための歯科医師会(健歯)と「訪問歯科診療と口腔管理フォーラム」をWEBで開催し、歯科部は19人、健歯は50人が参加しました。韓国でも超高齢社会に入り、訪問歯科診療の準備がすすめられていますが、訪問歯科を行っている歯科事業所がなく、民医連での訪問歯科診療の現状と課題、とりくみを交流することを目的に開催しました。
 最初に副部長の冨澤洪基さんが、世界の口腔保健の現状、歯科と全身疾患でのエビデンス、日本の訪問診療システム、民医連歯科の訪問診療、今後の課題を報告。健歯は、訪問診療を法定化していくとりくみ、訪問診療で使用する機材や治療内容、慢性疾患のある患者への対応、歯学部での訪問診療の授業などの質問をしました。
 日本では、訪問診療が診療報酬で算定できない時代から、民医連は患者に寄り添う歯科医療を実施。積み重なった実績、時代、患者のニーズにあった治療が少しずつ診療報酬へとつながったこと。また、訪問診療は外来診療と比較して治療の範囲は狭まるが、訪問診療を行うことで外来受診できない患者も治療し、口から食べることへのアプローチが可能となること。医科や介護従事者と連携することで、全身管理、患者・家族の声に寄り添う治療が可能となってくることを伝えました。
 最後に、韓国での訪問診療導入に際し、情報・とりくみの共有など、今後も協力していくことを確認しました。
(全日本民医連歯科部 松橋有沙)

(民医連新聞 第1837号 2025年9月15日号)

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