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民医連新聞

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原発事故の福島で学ぶ 事務幹部養成アカデミア

 7月24~26日、第46期第2回事務幹部養成アカデミア第4クールを福島で開催し、38県連から48人が参加しました。初日は、原発事故からの復興・復旧を求める会代表の伊東達也さんが「福島はいま」を講演。東京電力福島第一原発事故から14年たった福島の現在と第7次エネルギー基本計画で「原発最大活用」政策を打ち出した政府のウソについて学びました。日本共産党いわき地区委員会委員長で元民医連職員の熊谷智さんと日本共産党福島県常任委員で青年・学生部長の小山田友子さんが「被災体験と今思うこと」をテーマに講演。コーディネーターの福島民医連事務局長の渡辺喜弘さんと、住民の間の分断と苦しい対立など、リアルな体験を聞きました。
 2日目はいわき市から福島市へ移動しながら、宝鏡寺「伝言館」、震災遺構「請戸小学校」、東日本大震災・原発事故「伝承館」に立ち寄り、エフレイ(牧場建設地、ロボットテストフィールド、水素エネルギー研究フィールド)を車窓から見学。つしま活性化センターで、原発事故津島被害者原告団の三瓶春江さんと懇談し、三瓶家の歴史と被災体験、原状回復に対する思いを語ってもらいました。
 3日目はジャーナリストの金平茂紀さんが講演。福島イノベーション・コースト構想が福島の住民たちを無視した利益重視の復興であり、「公共」概念の溶融が起きていることを学びました。
 3日間を通して、「何がおきたか」の事実を知るだけではなく、福島を通して「何のために誰のために」を考え、「私たちは何を変え、何をどうやってこの先つくっていけばいいのか」を考えるきっかけとなりました。
(全日本民医連 社保運動・政策部 濵野紗江)

(民医連新聞 第1837号 2025年9月15日号)

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