医療・介護の実践に平和不可欠 第15回平和活動交流集会を開催
全日本民医連は、9月20~21日に、第15回平和活動交流集会を東京で開催し、オンラインをふくむ104人が参加しました。
はじめに、反核平和委員会委員長の平井充晴さん(広島医療事業協同組合・事務)が、戦争法制定以降にすすむ自衛隊と米軍の一体化など、平和情勢が危機的であるとのべました。
続いて、山田玲子さんが被爆体験を証言。爆心地から2・5kmで被爆し、避難中に「黒い雨」を浴びたことや、ガラス片で負傷した父親、広島駅で被爆し重度の熱傷を負った姉の痛ましい姿を語りました。
ピースボートの松村真澄さんは「ノーベル平和賞のそのさき 核兵器をなくすために私たちができること」と題して講演。市民の活動が核廃絶の機運を高めている具体例として、核兵器禁止条約に消極的な自民党議員からも「参加できるのでは」と発言に変化がみられたことを共有しました。
各地のとりくみは、土橋律子さん(徳島健康生協・事務)、坂下弘さん(新潟民医連・事務)が報告しました。
集会の最後に、反核平和委員会の名嘉共道さん(沖縄民医連・事務)が、よい医療や介護の実践には平和が不可欠と呼びかけて集会をしめくくりました。
2日目のフィールドワークでは、ビキニ事件で被ばくした第五福竜丸を見学。展示館の学芸員から、当時の民医連職員が被ばくを疑われた第五福竜丸以外の船員を検査したという説明があり、民医連と被ばく医療の歴史的なつながりを語りました。
(民医連新聞 第1838号 2025年10月6日号)
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