非正規公務労働者の誇りと怒り ⑯介護保険制度の円滑な運用をささえる専門職として 文/柏原 久乃
私たち介護支援専門員は、介護保険課での給付適正化業務、市内福祉事務所での要介護認定業務、事業者指導課での事業者指導業務など、介護保険制度に関する幅ひろい事務を担っています。
制度の複雑化に伴い、業務も煩雑で、対応には専門的な知識と柔軟な判断が求められます。
介護保険制度は、介護を社会全体でささえる仕組みとして意義深いものですが、市民にとってはわかりづらく、利用に不安を感じる方も、少なくありません。
私たちは、窓口対応や相談業務を通じて、制度を円滑に利用できるよう、支援しています。
また、介護サービスを提供する事業者に対しても、制度運用に関する情報提供や助言を行い、適正なサービスの維持に貢献しています。
制度改正により事務手続きや運用方法が変化するなか、常に最新情報を把握し、業務の見直しを重ねる必要があります。
介護支援専門員としての資格を生かし、介護保険制度に限らず、福祉制度全般への理解を深めながら、専門職としての責任を持ってとりくんでいます。
市民や事業者からの相談に真摯に対応し、感謝の言葉をいただいたときには、大きなやりがいを感じます。
今後も制度の橋渡し役として信頼される存在をめざし、サービスの質の向上に寄与していきたいと考えています。
そして、私たち自身が安心して力を発揮できるよう、働きやすく、やりがいを感じられる職場環境の整備にも積極的にとりくんでいきたいと思います。
かしはら・ひさの 岡山市介護保険課会計年度任用職員(介護支援専門員)
(民医連新聞 第1841号 2025年11月17日号)
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