非正規公務労働者の誇りと怒り ⑰「半期ごとの開館時間差」という名の不合理 文/横路 智子
岡山市直営の児童館・児童センターは、9館あります。
児童館(児童センター)は、遊びや活動を通して、こどもの自立性、社会性、創造性を育んだり、情操を豊かにしたりすることを目的とする、児童福祉施設です。
主に乳幼児から中学生・高校生の18歳までの子どもたちを対象に、各館が様ざまなイベントや遊びの提供をしています。
これまでも乳幼児親子の交流の場の提供や、子育て支援情報の提供、育児相談、育児講座、就園前親子向けイベント、小学生対象のおまつり、クリスマス会などのイベント、工作や運動クラブなどを行っていました。
しかし、2021年度からの「地域子育て支援拠点事業」の実施や2025年度からの「岡山市子ども計画」などの施行により、内容を手厚くしたり、新しいイベントを企画するなど、楽しく参加しやすいように、工夫しながら各活動をしています。
職員は、館長もしくは館長代理(再任用職員)1人と、児童厚生員(3人)の計4人で勤務しています(1館のみ児童厚生員が4人で職員の総数5人)。
開館時間は、4〜9月は10〜18時まで、10〜3月は10〜17時までとなり、毎週月曜日、第1・3日曜日、祝日、年末年始が休館日となります。
職員は前述のようなイベント運営や遊びの提供もしながら、日常は来館した子どもといっしょに遊んだり、友だちや異年齢の子ども同士の交流や遊びの仲立ち、また安心・安全に遊べるよう準備や配慮をしたり、見守りなどをします。
現在、私たちの課題は、年間を通して、イベント数や仕事内容などの業務は減ることはないのに、半期で勤務時間(開館時間)が違うことです。当然、報酬も冬季は減ります。
私たちはどのような情勢になっても変わることなく、地域住民や関係各所との連携・協力をしながら、子どもたちの健全育成と子育て家庭を支援して、少しでも満足し、楽しい遊びができるよう、日々努めています。
児童館は「安心・安全に遊ぶことができる居場所であり、地域の子育て支援を担っている」ことを今後も伝えていき、職員の勤務条件や報酬を改善していきたいです。
よころ・ともこ 岡山市地域子育て支援課大井児童館。
(民医連新聞 第1842号 2025年12月1日・15日合併号)
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