憲法アクション 今こそ平和といのちと人権を
11月3日、国会議事堂正門前で「今こそ平和といのちと人権を! 憲法アクション!」集会を行い、2300人が参加しました。
改憲に踏み込む高市政権に対し、参加者は大きな声で、「憲法を守れ」「戦争反対」と訴えました。ひんやりとした秋風が吹く国会議事堂前に、平和を願う国民の声が響きました。
開会あいさつで平和フォーラム共同代表の染裕之さんは、「自民維新連立の高市政権は危険な右傾化をすすめている」と警鐘を鳴らし、「私たちは先の大戦の反省から得た再び戦争の惨禍を繰り返さない」と力強く訴えました。
各党の国会議員も集会に参加しスピーチしました。社会民主党参議院議員のラサール石井さんは「日本の政治は、私たちを個人として尊重してこなかった。憲法の価値をもう一度確認しよう」と呼びかけました。日本共産党衆議院議員の田村智子さんは、「軍事費予算をあげて、医療費4兆円削減のために患者の負担を重くするなんてことは邪道。憲法9条を変えようという動きは止めなければいけない」と強調しました。立憲民主党衆議院議員の阿部知子さんは、沖縄の基地問題や集団的自衛権行使の危険性に言及し、「立憲主義の立場から、戦争への道を食い止める責任がある」とのべました。沖縄の風参議院議員の伊波洋一さんは、沖縄がふたたび「戦場とされるのではないか」と不安を語り、軍事拠点化への強い反対を表明しました。
メインスピーチに立った国際ジャーナリストの伊藤千尋さんは、「憲法9条の碑」がひろまる動きを紹介し「軍拡ではなく9条を生かした平和の道こそ、世界に示すべき日本の役割だ」と訴えました。
(民医連新聞 第1842号 2025年12月1日・15日合併号)
- 記事関連ワード
