ケアしあう関係を取り戻そう 「ケアの倫理」caféの学習会
昨年11月14日、全日本民医連職員育成部、医療部、介護福祉部、人権と倫理センターが共催で、岡山県労働者学習協会の長久啓太さんを講師に学習会を開催。長久さんは「近代社会、資本主義社会にとって、『ケアの倫理』が“異質”だからこそ、今の行き詰まった社会の状況を変えていく原動力になる」という上智大学教授の小川公代さんの言葉を紹介しました。「ケアのいとなみは資本主義のなかでは評価されず、冷淡な扱いを受けるが、評価されないケアのいとなみに、経済活動や効率、『自立すること』を第一に考える社会規範への抵抗の契機がある」とのべました。また「異質だからこそあたりまえを疑うことができ、ケアの倫理がいまの社会を変革していく重要なものさしのひとつになる」と指摘しました。「利潤を追求する経済から、人びとのニーズの充足を目的とした経済へ。自己責任論から、相互依存の人間社会へ。効率や生産性の追求から、誰もが自分のペースで生きられる社会へ。ケアを政治の表舞台へ引き上げよう。声を聴き、対話する、民主主義や社会をつくろう」と呼びかけ、ケアから社会を構想し直す視点をひろげていこうと強調しました。
フロアからこの間の「ケアの倫理」caféのとりくみによる職場や職員の変化、民医連の共同のいとなみ論との関連、まちづくりなどのコミュティにおけるケアの意味などについて発言があり、意見交換しました。
(全日本民医連職員育成部 野口昭彦)
(民医連新聞 第1843号 2026年1月5日号)
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