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民医連新聞

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非正規公務労働者の誇りと怒り ⑳非正規公務労働・職場の実態からみる、住民福祉の向上への道 文・写真/藤井 康子

 公共サービスの民営化は、全国ですすんでいますが、その流れは2020年の会計年度任用職員制度をきっかけに顕著になっています。
 特に、学童保育の分野では民間委託の企業参入が全国にひろがっており、香川県でも公立学童保育の%が企業参入の民間委託となっています。中核市の高松市も、2024年4月に公立の学童保育が民間委託になりました。
 2023年5月、寝耳の水の民間委託の話で、現場は怒りと不安で混乱。そして「今と同じ条件で働き続けられるだろうか」という声でした。その時の組合員は4人。公務公共一般労組・高松学童支部に所属していました。現場の声に耳を傾けながら、民間委託直前まで高松市と交渉を積みかさね、年次有給休暇の繰越や、賃上げの4月遡及などを勝ち取りました。しかし、直営時にあった夏季休暇や病休の労働条件はひき継がれませんでした。
 ひきつづき、直営時と同等以上の労働条件を勝ち取るためには、受託業者と交渉していく必要があります。
 「交渉できるのは組合だけ。組合をつくって自分たち自身が声をあげていくほかにない。そのためには、4人の組合員では少なすぎる。せめて二けたにして学童保育単独の組合をつくろう」とみんなで話し合い、全クラブを集中的に訪問・対話を行い、人の仲間を増やして2024年6月高松学童保育ユニオンを立ち上げました。そしてこの1年余り、協定の労働者代表の選出方法に異議申し立てを行い、労働者代表選挙に執行委員長が立候補、7割近い得票を得て、労働者代表に執行委員長が選出。また、2月には初めての春闘交渉を行い、微々たる前進でしたが、組合の存在や役割をあらためてみんなで実感することができました。
学童保育の仕事は、子どもたちの健やかで豊かな成長のために、子どもや指導員、保護者がいっしょになってつくりあげていくものです。ユニオンは、民間委託になっても仲間とともに、ひきつづき処遇改善と保護者の生活を守り、子どもたちの健やかな成長を保障する学童保育をめざしていきます。


ふじい・やすこ 自治労連香川県事務所たかまつ学童保育ユニオン書記長

(民医連新聞 第1845号 2026年2月2日号)

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