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民医連新聞

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3日目 理事会報告 岸本啓介 事務局長 総選挙結果を踏まえ「改憲阻止」スローガン化

 昨日は13の分散会に分かれ、延べ649の発言がありました。分散会終了後には座長と理事会による合同会議を開催し、すべての討議内容を共有しました。
 発言の多くは方針案に賛成し、この二年間の実践を踏まえて内容を補強する意見が多数出されました。また、方針案の各分野にわたり幅ひろい討論が行われたことも特徴でした。厳しい経営状況、人員不足、過密労働という三重苦のもとでも、「対話」を重ね、互いにささえ合い、仲間や地域の人びとと手を携えて、いのちの平等の実現と民医連綱領の実践を続けてきたことが共有されました。

 一日目には小野寺けい子さん(医師)から岩手民医連の歩みを学びました。ある代議員からは、「憲法がどれほど多くのいのちを救ってきたかを考えさせられた。『困っている人がいたら見て見ぬふりはできねえべ』という言葉に、憲法と綱領を背負い、いのちに寄り添う医療・介護従事者の姿を強く感じた」との感想が寄せられました。
 また、方針案の基調である「新しいフェーズに入った」という時代認識に関連し、総選挙結果を踏まえて医療・介護や憲法を守る具体的方針を補強すべきではないかという意見が出ました。沖縄の代議員をはじめ多くの発言で、「平和は医療・介護の大前提」であることが強調されました。こうした議論を受け、理事会では総選挙結果と代議員の意見を踏まえ、第一のスローガン冒頭を「憲法公布80年」から「改憲を許さず」に変更する修正提案を行うこととしました。
 九条の会から憲法共同センターに対し、「高市政権による憲法改悪と戦争準備に反対する全国署名」を共同ですすめる申し入れがありました。来週から始まる次期理事会で、全日本民医連として受け止め、具体化に向けた議論をすすめていきたいと考えています。

 後継者の確保と養成の課題も議論されました。スローガンの医師増員の表記について意見がありましたが、この項目は国の責任によるケア労働者の処遇改善と医師増員を一体として掲げたものです。医療費削減のもとで医師増員を「偏在」の問題にすり替え、養成数削減や診療所開設制限を進める政策の転換を求める意味を込めています。後半では、私たち自身の課題として医療・介護の担い手の確保と養成を掲げています。
 分散会では東京民医連の医学生対策の経験も紹介されました。沖縄や水俣での合宿や学習を通じ、学生が患者の声や社会的背景に触れるなかで、「患者の人生を診る医師をめざしたい」「民医連だからこそ弱者に目をむけ社会に働きかけられる」といった変化が生まれ、学生と担当者がともに成長する姿が報告されました。
 さらに、ケアの倫理カフェのとりくみが対話の力をよみがえらせ、職場づくりや綱領への確信をひろげ、安心して働き続けられる環境づくりにつながっているとの発言も多くありました。ひきつづき議論をお願いします。

(民医連新聞 第1848号 2026年3月23日号)