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民医連新聞

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診察室から 地域医療の現場で見つけた医師像

 みなさま初めまして! 鳥取県の最東端、若桜町でわかさ生協診療所所長をしています尾坂妙子と申します。私は自治医大出身で、県内中山間地の公立病院・診療所を転々とする生活を送っていましたが、いよいよ長女が小学校に上がるタイミングで、指定勤務期間が終わり、様ざまなご縁もあって夫の地元である、若桜町での生活が始まりました。
 少しさかのぼって私と民医連との出会いを話します。私が初期研修医のときに、祖父が脳幹梗塞を発症し、なんとか一命を取り留めたものの重い後遺症が残りました。しかしそこからリハビリを行い驚異の回復を見せ、また自宅で過ごすことができました。そこでリハビリのすごさに感動し、当時の指導医にリハ医に興味があることを伝えたところ、リハビリを勉強するなら鳥取生協病院のリハビリが一番だと勧められ、初期研修終了後、地域で一般内科医として勤務する傍ら、週に1回の研修日として鳥取生協病院リハビリテーション科の岩田勘司先生の元で、嚥下機能評価や補装具療法、ボトックス療法などの専門的な検査や治療を学びました。
 その後、妊娠をきっかけにいったん研修は終了になりましたが、身体的、精神的、社会的なハンディキャップを抱える患者に温かく接する岩田先生やリハビリスタッフの姿に感銘を受け、リハビリが単なる機能回復訓練ではなく、誰もが人間としての尊厳を取り戻し自分らしく生きていくことを支援するプロセスだということを学び、自分がめざす医師像の根幹となる経験となりました。
 その後も地域医療に携わるなかで、リハビリの大切さとともに、いかに病気を予防するかということの大切さにもあらためて気づく機会があり、現在は予防からリハビリまで、幅ひろく患者を支援できるプライマリケア医をめざして、まだまだこれからも成長していきたいと思っています。いつか若桜からみなさまに良いニュースがお届けできるよう、精進します!

(尾坂妙子、鳥取・わかさ生協診療所)

(民医連新聞 第1849号 2026年4月6日号)

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