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民医連新聞

民医連新聞

日本列島各地の加盟事業所から新入職員のみなさんへメッセージ

 この4月から民医連に新たな仲間が入職しています。3つの加盟事業所から応援のメッセージを紹介します。(編集部)

支援経験の積み重ねを
北海道・勤医協うたしない訪問看護ステーション

 歌志内市は、かつて石炭産業で栄え、ピーク時の人口は4万6000人を超えていましたが、現在は2470人(2026年1月現在)で日本一小さな「市」です。
 当訪問看護ステーションは、芦別にサブステーションを置き、中空知地域を看護師5人、理学療法士1人で訪問。高齢化率が41%を超えている地域で、訪問看護の利用者は、80歳代以上が9割を占めており、当時の炭鉱労働者も訪問看護を利用しています。訪問看護利用者の平均件数は、月95件、月のべ利用回数は400回。日々の体調観察や内服管理、療養上のアドバイスやリハビリなどを行っています。私たちは、住み慣れたまちで、安心して在宅で過ごしていけるように、医療機関や他事業所と連携しながら在宅療養を支援しています。
 新入職員のみなさんも、多くの人びとと出会い、いろいろなことを聞いて、見て、感じて、体験していくことでしょう。経験を積んでも、医療、介護、福祉の現場では、喜びや悲しみ、不安や葛藤など、悩んでつまずくこともあります。しかし、皆さんには職場のたくさんの仲間がついています。いっしょにがんばっていきましょう。
(中村香・看護師)

患者背景に思いはせる
石川・輪島診療所

 私たちの診療所は輪島市にあり、能登半島の先端に位置しています。人口は2月末で1万9523人です。現在の職員数は、診療所、介護事業所含め27人。患者数は、今年度のひと月平均は690件、のべ患者数は900人ほどです。能登半島地震前に比べて、患者数は約7割に減少しています。
 最近、データをもとに未受診の患者の調査を始めました。震災後の2000件を超える未受診の記録。転居や入院、中断、そして亡くなった人など一人ひとりの生活の変化が見えてきました。
 今年1月に、外来に相談コーナーを設置。外来では職員が直接「生の声」を聴くことを大切にしています。また、受診中断の患者には、電話で状況を確認するなど未受診を防ぐとりくみも行っています。震災で変わってしまった皆さんの「今」の状況を把握し、もう一度アンケートを作成し、支援につなげたいと考えています。私たちにできることは、患者、利用者の声に耳を傾け、小さな変化に気づき、つながりを大切にしていくことです。
 新入職員の皆さんも、最初は戸惑うこともあるでしょう。でも、目の前の患者、利用者の背景に思いをはせるその一歩が、必ず誰かのささえになります。それぞれの場所でいっしょにささえていきましょう。
(上濱幸子・事務)

無差別・平等の医療を
鹿児島・徳之島診療所

 私たちの事業所がある徳之島は、鹿児島市の南南西約450kmの洋上にある島で、人口約2万人が生活しています。鹿児島民医連のもっとも南にある事業所です。1日30~40人の外来患者と月60人ほどの在宅患者を診療し、地域に根差した診療所で通所リハビリも併設しています。常勤の医師1人に看護師、理学療法士、検査技師、介護福祉士、事務の20人ほどのスタッフで日常の医療・介護活動をささえています。
 これまで使用していた施設の老朽化にともない、昨年6月、地域の共同組織の人びとの支援のもと新築移転を行いました。まだまだ島内各地での宣伝が十分ではないと感じています。各地域で開かれている地域サロンには、元気な高齢者が大勢集まってきます。当診療所がそこにお邪魔し、健康チェックや医療講演会を行い、「地域まるごと健康づくり」をこれからもすすめていきたいと思います。
 民医連は無差別・平等の医療を綱領に掲げ、全国どんな場所でも実現をめざしています。
 新入職員のフレッシュな視点、考え方、感性は中堅・ベテラン職員が普段薄れかけてしまう「民医連魂」を呼び起こす起爆剤にもなり得ます。見るもの、聞くものすべてを大切にしながら、これからともにがんばっていきましょう。
(生元宏貴・事務)

(民医連新聞 第1849号 2026年4月6日号)