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民医連新聞

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相談室日誌 連載600回 持てる力引き出し患者の権利を守る

 「民医連新聞」に相談室日誌が掲載された1998年4月から今年で28年になります。相談室日誌は全国の民医連事業所で働くソーシャルワーカーが県連ごとに持ち回りで寄稿し、日々の業務のなかで、心に残った事例やとりくみなどを紹介してきました。
 この相談室日誌には社会の課題に直面して声をあげにくくなっていたり、制度の狭間で支援を受けにくくなっていたりする600人以上のAさんが登場してきました。一人ひとりのAさんたちの懸命に生きる姿を通して、社会の課題を明らかにし、地域や行政に働きかけたり、ともに声をあげたりするソーシャルワーカーの苦悩や喜びもまた描かれてきました。
 近年、ソーシャルワーカーが働く現場では政策的誘導による社会保障の変質、それに伴う業務内容の多忙化、過密化もみられています。ソーシャルワーカーの倫理、価値観と照らし合わせて、ジレンマに陥り、悩むことも少なくありません。民医連のソーシャルワーカーは社会の仕組みや情勢をとらえ、一人ひとりがかけがえのない存在として尊重されること、また、その人の持てる力を引き出しながら権利を守るという視点を持ってかかわってきました。
 現在、いのち、くらしをささえる社会保障は後退し、生きづらさを抱えるAさんたちはますます増えてしまう心配があります。相談室日誌では、これからもそうしたAさんたちの姿を描くことで、わたしたちの実践を発信し、社会保障の改善を求めていきます。そして、一人ひとりが尊厳を持ち大切にされる社会をつくるために、民医連が役割を発揮できるよう、人権の専門職としてとりくみを深めたいと思います。

(第46期全日本民医連SW委員会委員一同)

(民医連新聞 第1850号 2026年4月20日号)

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