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民医連新聞

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学び基本に平和の対話ひろげよう 憲法まもり隊 作品コンクール 大阪民医連

 大阪民医連は、2022年に、県連社保平和委員会が中心となって「憲法まもり隊(大阪民医連憲法闘争本部会議)」を新設。憲法をまもる活動を活発に続けてきました。4月25日は、大阪民医連事務局で「憲法まもり隊学習会」を開催しました。当日の様子を紹介します。(髙瀬佐之記者)

 「憲法について、平和について、気軽に話せるコミュニティーや環境が大切なんです」。そう話すのは、大阪民医連で憲法まもり隊担当の庄司修さん(事務)。
 今回の学習会の参加者は全体で45人。学習企画は「世界・日本の情勢と改憲 ~なんで日本政府はそんなに改憲したいの?~」と題し、神戸女学院大学名誉教授の石川康宏さんが講演しました。

運動のあり方も転換

 石川さんは、緊迫する中東情勢、米国の軍事介入といった厳しい状況下で、日本での「憲法をまもれ」と国会前に数万人が集まる新たな動きが強まっていると紹介。参加者の中心は30代・20代の若年層で、SNSで情報を見つけ「フラッと」参加する姿が特徴的です。
 石川さんは、これまでの選挙結果や集計データをもとに参加者へ現状や課題を指摘します。
 YouTubeなどの再生数は右派勢力が圧倒。左派勢力の動画は批判するコンテンツばかり。「SNSでの情報綱引きで完全に負けている。これでは若者が興味を持つはずがない」と指摘します。若者が自民党や参政党へ流れる背景には、リベラル層の発信不足と、若者の「今のくらしを何とかしてほしい」という切実な要求があると分析し、運動のあり方の転換を強調しました。
 意見の違う人に出会った際、自分の知識を誇示するのではなく、平和を願う一点で合意し、笑顔で別れられるような「おしゃべり(対話)を大切にすること」と話します。大衆が独自の運動のなかで失敗を経験しながら賢くなっていくというマルクスの言葉を引き、「学びを根本に据え、それぞれの現場で力を発揮できるようにしよう」と呼びかけました。
 講演後は質疑応答を含め、意見交流。疑問に思ったこと、感じたことを共有します。県連社保平和委員会の村井督大さんは、自身の身近な人の、「憲法変えてもいいじゃないか」という声に、改憲反対の思いを伝えきれなかったもどかしさを話します。石川さんは、「多くの人が平和を思う気持ちは同じ。『どう守る?』を切り口に、焦らずに行動しよう」とこたえました。

応募数は63点

 同会場で、憲法まもり隊作品コンクールの展覧会も開催。社会運動が苦手な人、経験がない人も「平和を願う気持ちは同じ」と考え、気軽に参加できるように企画したのが作品コンクール。今回は第2回目の開催です。職員やその家族、組合員が制作した作品が並んでいます。猫の写真などほっこりする作品も。「一見、憲法と関係なく見えるけど、この日常のほっこりも平和や憲法につながっていますよね」と庄司さんは微笑みます。
 湯舟幸代さん(西淀病院、医師)は、家族で展示に応募。湯舟さんの作品は、女性の人権を訴えるものでした。1975年にアイスランドの女性の90%以上が仕事や家事をいっせいに休んだ歴史的な社会運動、「女性の休日」をモチーフに、選択的夫婦別姓、女性の人権を訴えかける作品です。「個人の人権を守れない社会では、平和も守れない」。湯舟さんの描いた思いは、強くも優しく、社会に訴えかけています。
 憲法まもり隊は、これまでも様ざまなゲスト講師を呼び、学習企画や署名活動などの運動を続けてきました。時には平和問題だけでなく、子育てや教育にテーマ設定することも。庄司さんは、「入り口をひろく開け、現場の職員が憲法や平和、社保運動をより身近に感じるようなとりくみを続けたい」と語りました。

(民医連新聞 第1851号 2026年5月4日号)