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民医連新聞

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副作用モニター情報〈657〉 ペマフィブラート(パルモディアXR錠®)による胆石症

 いわゆるフィブラート系薬剤の一つであるパルモディア錠®は、2017年に1日2回投与の即放性製剤が製造販売されました。2024年には1日1回投与の徐放性製剤(パルモディアXR錠®)が販売され、アドヒアランス向上が期待できることからも処方が増えている薬剤です。
 フィブラート系薬剤の主な作用機序は、PPAR(ペルオキシソーム増殖活性化レセプター)を活性化することです。脂肪酸をβ酸化することで血液中の中性脂肪が分解され、低下します。なかでも脂肪酸のβ酸化にかかわるPPARαを選択的に活性化するのがペマフィブラートです。
 今回、1件の症例について紹介します。

症例:70代女性
開始日:高脂血症にてエゼチミブ/ロスバスタチン配合錠を継続していたが、改善が乏しくペマフィブラート徐放錠0.2mg、ロスバスタチン5mgに変更となった。
服用開始1カ月後:黄疸、心窩部痛、嘔吐にて受診。総胆管結石性胆管炎の診断にて入院。腹部CTでは胆管拡張みられず、自然排石されたと考えられた。胆管炎はセフメタゾール投与にて改善し退院となった。

 ベザフィブラートに代表されるフィブラート系薬剤は、β酸化によって胆汁中へのコレステロール排泄を増加させることから、胆石形成のリスクが高まります。そのため、胆石を有する患者・胆道閉塞がある患者は症状を悪化させる可能性があるため、投与禁忌とされています。
 投与開始前に胆石の有無を確認すること、治療中においても定期的な画像検査などを行うことが大切です。また、相互作用が多い薬剤であり併用薬によって血中濃度が変動すること、高齢者や肥満、糖尿病を合併している場合は胆石形成のリスクがさらに高まることにも注意が必要です。

(全日本民医連医薬品評価作業委員会)

副作用モニター情報履歴一覧

(民医連新聞 第1852号 2026年5月18日号)