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民医連新聞

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未来の民医連医師を共同組織とともに 千葉民医連

 千葉民医連は、共同組織とともに、医学生や高校生たちに働きかけ、地域をフィールドに、未来の民医連医師を育てようと力を入れています。(多田重正記者)

 千葉健生病院健康友の会は3月31日、医師国家試験に合格し、千葉民医連に入職することになった初期研修医4人と医系学部合格者2人を迎えてお祝い会を開催。友の会事務局長の古澤祐子さん(事務)は「6人も来てくれたのは、友の会としてつながりをつくってこれたからかな」とふり返ります。
 参加者がそれぞれ考えた言葉をつないでいく「短歌ゲーム」のほか、初期研修医、医系学部合格者の一人ひとりにオリジナルソングを贈りました。心のこもった歓迎に「引っ越してきたばかりで緊張していたが、祝ってもらってうれしかった」と話すのは、同県連に入職した初期研修医の荒巻修治さん。
 同じく今年、初期研修医となった山影桜子さんも「社会人になる不安があったが、背中をおしてもらって安心した」と微笑みます。

民医連が選ばれるきっかくに友の会も

 同友の会が医学生や高校生などへの働きかけを強めたきっかけは、コロナ禍のこと。当時は病院実習が各地で中止に。地域住民や患者との交流もとりやめになるなか、県連医学生担当者の紹介で、「座学だけでなく、地域住民とつながりたい」と話す一人の医学生と出会いました。
 「『じゃあ友の会のウオーキング企画においで』と誘ったら、非常に熱心で、その後も友の会のとりくみに来てくれるようになった」と古澤さん。医師国家試験(2022年)前にも友の会で「お守り代わりに」と合格祈願の色紙を贈ったところ「色紙を持って試験を受けて合格した」と友の会事務所に報告に来てくれました。初期研修(2年間)の最後に千葉健生病院に来た際も友の会で歓迎会を開催。「歌を贈ったら、涙ぐむほど喜んでくれて。こんなに喜んでくれるなら、友の会も民医連が医学生に選ばれるきっかけになれるのでは、と自信になった」と古澤さん。
 それ以来、県連と協力し、2024年からは年末に医学生を呼んで、そばうち交流会。2025年からは入職前に医師国家試験の合格祝いを行うなど、機会を見ては医学生、高校生などに声をかけています。

高校生などにも声をかけて

 同友の会は年2回、幕張駅で、JRの職員とともに健康フェスティバルを開催。このフェスティバルにも医学生や高校生などをボランティアとして迎えています。溝口晴世さん(医学部一年生)もその一人。昨年、浪人中だった溝口さんはフェスティバルで「輪投げ」「さかなつりゲーム」など、子どもコーナーを担当。「地域の人たちや、子どもたちと触れ合えてすごくよかった」と言います。合間に隣で健康相談をしていた民医連医師とも談笑し、「外来で外国の患者を診療し、意思疎通がたいへんだった」など、診療現場の実情を聞く機会にもなりました。
 溝口さんは、住民の健康を考える地域探検サークルで活動。「患者に寄り添う医療がしたい。病気にならない予防も考えられる医師になりたい」と話してくれました。

若い世代とつながって友の会も元気に

 「共同組織の存在は、民医連の大きな特長」と千葉民医連の医学生担当、宮島郁央さんは言います。「将来的には大学生むけ、高校生むけとか、医学生むけ、看護学生むけなどの枠組みを取り払って、民医連全体の後継者育成をさまざまな職員、地域の人びと、友の会とともに考えていきたい」。
 友の会会長の津久井洋さんは「民医連の病院がどんなことをしているか、地域の人たちに伝える機会は意外に少ない。だからこそ、友の会が地域とつながり、若い世代ともつながる活動をひろげたい。医学生や高校生とも交流して友の会を元気にしたい」と話しました。

(民医連新聞 第1853号 2026年6月1日号)