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民医連新聞

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副作用モニター情報〈659〉 ピロリ除菌後の遅発性過敏症状

 ヘリコバクター・ピロリ菌の1次除菌は、「H.pylori感染の診断と治療のガイドライン2024改訂版」で、ボノプラザン+アモキシシリン+クラリスロマイシンの3剤併用療法が推奨となりました。
 ボノプラザンは従来のPPIと比較して、強力で持続的な胃酸分泌抑制効果で胃内pHをより高く保つとされ、臨床試験では、1次除菌で92.6%、2次除菌後には98.0%の成功率を達成しています。
 その一方で、副作用で除菌を完遂できずに中断する場合や、完遂しても副作用が遷延するケースも引き続き目立ちます。
 今回、除菌終了後に発現したアレルギー症状が遷延した症例を紹介します。

症例:40歳代女性
ボノプラザン20mg2錠+アモキシシリン250mg6Ccp+クラリスロマイシン200mg2錠/分2で除菌開始。
 7日間飲み切り終了後に全身に蕁麻疹を発症し、プレドニゾロン錠5mg服用開始。
 2日後、痒みが全身にひろがり、我慢できずに再受診、プレドニゾロン錠20mgに増量、抗ヒスタミン薬、ファモチジン、ステロイド外用剤が開始となる。胃痛も少しあり。
 プレドニゾロンを漸減しながら継続服用し、23日後に蕁麻疹、痒みは消失。

 2026年5月までの3年間に当モニターに報告されたボノサップ(ボノプラザン+アモキシシリン+クラリスロマイシンの製剤パック)の症例の副作用発現時期を見てみますと、7日以内が10例、7日間飲み切り終了後に発現した症例が4例ありました。終了後の4例は終了2日~4日後に発現し、回復期間は5日~23日でした。
 今回の症例は、抗ヒスタミン剤の開始が2日遅れたことで重症化した可能性もあります。除菌終了後も副作用の発現に注意し、早く受診してもらえるように、患者に指導することも重要です。

(全日本民医連医薬品評価作業委員会)

副作用モニター情報履歴一覧

(民医連新聞 第1854号 2026年6月15日号)