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民医連新聞

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副作用モニター情報〈662〉 クロルフェニラミンによる痙攣

 クロルフェニラミン製剤は、第一世代抗ヒスタミン剤に分類されるアレルギーを抑える薬です。感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽、鼻水などのアレルギー性鼻炎、皮膚疾患による掻痒、じん麻疹などさまざまな目的で処方されますが、眠気を伴うだけでなく、特に小児領域では痙攣を誘発する危険があるとの認識がひろまり、以前より処方は少なくなりました。今回、本成分の製剤であるポララミンドライシロップ(以降ドライシロップ=DSと略す)痙攣の副作用が報告されたので紹介します。

症例:1~6歳代 男性
服用開始日:A診療所に受診、アレルギー性鼻炎にて、カルボシステインDSとアンブロキソール塩酸塩DSが毎食後、ポララミンDSが朝夕食後で5日分処方、5日後も症状が改善しないため、さらに同じ内容で5日分が処方された。
 服用8日目に痙攣を発症し、B病院に受診。医師より「痙攣の原因はポララミンドライシロップである可能性がある」と伝えられた。
 これまで、たびたびカルボシステインDSやアンブロキソールDSは服用しており、ポララミンドライシロップは初めての服用だった。

 クロルフェニラミンは、血液脳関門を通過する割合が高いといわれており、痙攣の危険がある薬剤とされています。とりわけ、新生児、低出生体重児には禁忌とされている薬剤です。大人と比較して血液脳関門が十分に発達していない小児では、禁忌ではないものの、痙攣にいたる場合があるので、慎重な使用が求められるでしょう。クロルフェニラミン(dl体も含む)は、現在でも市販の小児シロップ剤に入っています。小児で痙攣を起こしたことがある場合は必ずその旨を医師または薬剤師に伝えて下さい。

(全日本民医連医薬品評価作業委員会)

副作用モニター情報履歴一覧

(民医連新聞 第1857号 2026年8月3日号)