民医連の事務を育てたい 事務政策策定検討チームの活動 福岡健和会
福岡・健和会では、中堅事務職員5人が中心となり、事務政策策定にむけて主体的にとりくんでいます。策定メンバーを取材しました。(奥山千佳記者)
健和会では、今後をになう事務幹部の育成が大きな課題となっています。そんななか、事務政策を策定し、事務育成にとりくもうという声から、若手の事務職責者を中心に、事務政策策定検討チームが立ち上がりました。メンバーは30代が中心です。
初回の会議は、2025年5月に開催。まずは課題と現状を明らかにするため、事務職員へアンケートを実施。150人中、105人から回答がありました。アンケートのなかで、民医連綱領に共感する人が8割以上いたものの、「長く働き続けたいと思うか?」という問いに対しては、「そう思わない」「あまりそう思わない」が約4割を超える結果に。「民医連綱領への共感が、必ずしも長く働き続けたいという思いにつながるわけではないことに課題を感じた」と大手町病院総務・経理部で総務組織課課長の上岡麻衣さんは話します。
経験学ぶため淀協を見学
事務政策のすすんだとりくみを学ぶため、大阪・淀川勤労者厚生協会(以下、淀協)を5人で見学。当日は、西淀病院の事務長をはじめ、看護部長、各診療所事務長など10人ほどが、「とても温かく迎えてくれた」とメンバーは話します。2日間の企画で、「見学だけではなく、淀協の職員もいっしょに教育について考えようと意見交換をする時間を多くとってもらえた。みんなで考えるという意識が高いと感じた」と上岡さんは話します。
見学後、メンバーの共通認識となったのは、「事務の組織体制を整える」ことです。本部総務・教育部課長の永末真也さんは、「体制をつくり、仕組みを動かすことが、足りない部分だと気づいた」と話します。淀協での交流や学びが、本当に大きな刺激となったとメンバーはふり返ります。
初めての事務職員集会を開催
淀協の事務政策を参考に、議論をくり返し作成した事務政策の骨子を全事務職員へ共有し、意見交換するため、2026年4月25日に、健和会発足後初めてとなる事務職員集会を開催し、117人(健和会事務職員の約8割)が参加しました。集会では活発な意見交流を行い、時間が足りないと感想が出るほどでした。健和会理事長の西中徳治さんは、「トップダウンではなく、事務政策策定メンバーの5人が、健和会で初めて事務職員だけの集会を開催したことには大きな意義がある」と期待を寄せます。
続けられる理由
とりくみをすすめる原動力について、大手町病院入院診療サービス部部長の楠木さんは「もっと働きやすい環境になればという思いがあるから」と話します。また、上岡さんは、「目前の業務だけができるのではなく、民医連の事務を育てたい」と力をこめます。本部人事部部長の八木和也さんが「事務育成に同じ思いを持った仲間だからこそ、ここまで続けてこられた」と話すと、メンバーはうなずきます。京町病院次長の宗田佳子さんは、「思ったことをみんなが言い合える雰囲気があった」と話します。また、永末さんは、「法人の先輩たちがここまで任せてくれたことや、メンバーが互いに信頼しあい、チームとしていっしょに歩んでこれたこともとても大きかった」と語ります。
みんなですすんでいく
八木さんは「私たちだけでなく、これからは事務職員一人ひとりがこの事務政策を自分たちのものにすることが大事。全事務職員や多職種からも意見をもらい、年度内には実施できるようにすすめていきたい」と話します。また、楠木さんと宗田さんは「事務政策をつくって終わりではなく、そこからがスタート」と力強く語ります。
「みんなでつくる事務政策」の策定にむけ、健和会の挑戦は続きます。
(民医連新聞 第1857号 2026年8月3日号)
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