薬害学び薬害ない未来へ 民医連学習交流集会を開催
8月24日の「薬害根絶デー」に合わせ、全日本民医連薬剤委員会主催の学習交流集会を開催しました。全国から現地33人が参加、オンラインで43の接続があり、薬剤師だけでなく、事務職員や薬学生も職種を越えて薬害について学びました。
午前の学習会では、サリドマイド被害者である東京理科大学教授の佐藤嗣道さんの講演ビデオを視聴し、サリドマイド薬害の実態と、なぜ薬害が起こったのか、私たちは何を学ぶべきかを考えました。
サリドマイドは1957年に西ドイツで発売され、つわり止めなどに使用されました。しかし、妊娠初期に服用した女性から、手足などに重い先天性障害を持つ子どもが生まれる事例があいつぎ、1961年に因果関係が指摘されました。各国で販売中止がすすむなか、日本では販売停止・回収が遅れ、約1000人の胎児(死産を含む)が被害を受けたと推定されています。この歴史から、薬の有効性だけでなくリスクを正しく評価し、患者の安全を守ることの重要性を学びました。
佐藤さんは「薬剤師は薬のリスク管理のキーパーソン」とのメッセージを寄せ、それぞれの立場でとりくみを続けていくことの重要性を確認しました。
また、北海道保健企画の野村充代さん、静岡保健企画の中村ほなみさん、京都コムファの小林知佐さんから活動報告があり、各地のとりくみを共有しました。
午後は、約250人が集まった厚労省「誓いの碑」の前で行われた「碑の前行動」や「薬害根絶デー集会」に参加し、薬害被害者団体が厚労大臣に要望書を提出する場に立ち合いました。薬害を風化させず、二度と同じ被害をくり返さないこと、被害者や家族の立場に立って患者の視点から医療を実践することの大切さを胸に刻みました。
(全日本民医連薬剤委員会 亀山聡美)
(民医連新聞 第1860号 2026年9月21日号)
- 記事関連ワード
- 薬害
