いつでも元気

2011年4月1日

くすりの話 133 「絆創膏」の選び方

Q:「絆創膏ばんそうこう」にはどんな種類があるの?

genki234_05_01A:絆創膏には、患部に塗って使用する液状の「水絆創膏」、患部の大きさに合わせて切って使うサージカルテープなどの「テープ絆創膏」といった種類があります。
 もっとも一般的なのは、「バンドエイド」に代表される救急絆創膏です。絆創膏は傷口の保護を目的としたもので、すり傷、切り傷、さし傷、かき傷、靴ずれに効果があります。
 絆創膏が効くのは、あくまで「浅い傷」です。多量の出血をともなう傷や、膿うみ、熱や腫れをともなう傷には使用せず、医師の診察を受けましょう。

Q:「湿潤性」の絆創膏はどんな効果があるの?

A:傷口をよく見ると、無色透明な体液がにじみ出ていることがありますね。この体液には、いわゆる膿とは違い、皮膚が再生するための成分が含まれています。
 傷口が乾燥してしまうと、この体液も乾燥してしまうため、皮膚の再生が遅れてしまいます。適度な湿気を保つ「湿潤性」の絆創膏は、傷を早く、きれいに治す効果をねらったものです。
 乾燥で傷口の神経が刺激されるのを抑える効果もあるため、痛みの軽減にもつながります。

Q:「絆創膏」使用時の、注意事項は?

A:絆創膏を使用する前にまず、水で傷口を洗いましょう。傷口に入っ てしまった砂などの異物やばい菌を洗い流し、感染や化膿を防ぐためです。よく「ケガをしたら、すぐ消毒を」と考える方も多いのですが、おすすめできませ ん。消毒液には、傷口を刺激して周辺の細胞を壊し、治癒を遅らせてしまうものもあるためです。必ず流水で傷口を洗いましょう。
 絆創膏を使用すると、赤くなったり、かゆみが出る場合があります。絆創膏の粘着剤の成分や、肌と密着することによる蒸れ、はがす際の刺激が原因になって いることがあります。絆創膏を貼るときは、皮膚がひっぱられてきつく感じないように貼り、はがすときはゆっくり丁寧に、を心がけましょう。いままでに絆創 膏を使い、赤くなったり、できもの、かゆみなどの症状が出たことがある方は、なるべく使用を避け、医師に相談しましょう。
 また、絆創膏のパッドはできるだけ濡らさないように注意しましょう。パッドを濡らすと、細菌が繁殖する原因になるからです。もし濡れた場合は、新しいも のに貼り替えましょう。水仕事をする方は、防水性の機能がある絆創膏も市販されていますので、用途に応じて選んでください。

いつでも元気 2011.4 No.234

お役立コンテンツ

▲ページTOPへ