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2019年9月30日

お金をかけない健康法

 いつでも、どこでも、自由にできるウオーキングや散歩ですが、より効果的に、そのうえ末長く続けられるコツをお話ししましょう。
 いつが効果的? 朝・昼・夜と比較すると、運動効果はおおよそ同じのようです。大事なのは長く続けられるように、ご自分の生活スタイルに合わせて一番歩きやすい時間帯を選ぶこと。私は毎朝、ラジオ体操のあとに行うことで長続きしています。
 ダイエット効果は? 朝の空腹時のウオーキングがより有効です。空腹時は血液中にぶどう糖が少なく、カロリー源として脂肪燃焼効果がアップします。
 また、朝から動くことで、活動的な一日につながります。ただし起床直後は体温が低く、体が起きていないので筋肉が思うように動きません。ウォーミングアップを入念に行いましょう。
 夜のウオーキングのメリットは? 生活サイクルを変えずに好きなタイミングで行えるので、習慣化しやすいことです。自律神経を調整し、自然に体温を上げるので、質の良い睡眠をもたらしてくれます。ただし周囲が暗いので、事故などには十分注意してください。白っぽい服装や反射材を身につけるのも有効です。
 四季折々の注意点は? 暑い夏、カンカン照りの日中は避けましょう。強い日差しになる前の早朝か、日差しが弱くなった夕方からにしましょう。
 もし暑い中を歩かなければならない場合、熱中症と紫外線対策をしっかり行いましょう。水に濡らしたハンカチで首の辺りを冷やし、さらに水に濡らした手拭いで頭部を覆って帽子をかぶればとても涼しいです。
 日差しが強い時間帯は、紫外線対策としてツバの大きい帽子、マスク、長袖、長ズボンなどで皮膚を守りましょう。紫外線は皮膚には有害で、発疹やシミ、シワの原因です。最悪、皮膚がんにつながる場合もあり、素肌を直射日光にはさらさないことです。
 春は花粉症対策のため、マスクは必須です。冬は早朝や夜の冷え込む時間帯は無理をしないように。梅雨時は、私は上下のカッパ姿。傘をさしての散歩も風流です。


大場敏明
おおば・としあき
1946年、新潟県生まれ。千葉大学医学部卒、内科医。船橋二和病院、東葛病院、みさと協立病院などを経て、クリニックふれあい早稲田(埼玉県三郷市)院長。著書に『ともに歩む認知症医療とケア』(現代書林)、『ドクター大場の未病対策Q&A』(幻冬舎)、『かかりつけ医による「もの忘れ外来」のすすめ』(現代書林)

いつでも元気 2019.10 No.336

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