レッツ体操
「老化は口から始まる」って知っていますか?
「発音がはっきりしない」「食べこぼしやむせることが増えてきた」
などの症状は、お口の老化が始まっているサインです。
お口の健康を保つエクササイズを3回にわたってご紹介します。
まずは口腔機能維持のために必要な正しい姿勢と
呼吸から始めましょう。
1 正しい姿勢になるための準備運動
①両足を肩幅に開いて立ち、両腕をまっすぐ前へ伸ばしてタオルを持つ。
②ゆっくりと息を吸いながら両腕を頭の上まで持ち上げる。
③ゆっくりと息を吐きながら①の姿勢に戻る。
④横隔膜の動きを意識しながら②~③を10回ほど繰り返す。
⑤②の姿勢から、息を吐きながら両肘を伸ばした状態で上半身を右側へゆっくりと倒す。
⑥②の姿勢に戻り、息を吐きながら両肘を伸ばした状態で上半身を左側へゆっくりと倒す。
※回数にこだわらず、毎日続けることが重要
2 正しい座位姿勢と鼻呼吸
①骨盤を立てて坐骨で座り、背筋を伸ばして肩の力を抜き顎を引く。
②口を閉じて、鼻でゆっくりと20~30秒間ほど呼吸する。
3 正しい舌の位置とトレーニング
舌全体を上顎に吸い付けた状態を5秒間維持したあと、ぽんっと音が出るように勢いよく舌を下ろす
※20回程度を1日2回
寺岡 かおり(てらおか・かおり)
筑波大学テーラーメイドQOLプログラム開発研究センター 客員研究員
理学療法士、博士(公衆衛生学・筑波大学大学院)
2022年まで東京保健生協(東京民医連)で組合員に運動指導などを行いながら、大学院での研究に取り組む。コロナ禍の高齢者の体力の変化について研究した論文で、第30回日本老年医学会優秀論文賞を受賞
いつでも元気 2025.7 No.404
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