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いつでも元気

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くすりの話 頻脈性不整脈の薬物療法

執筆/濱崎 叶和子(沖縄・沖縄協同病院、薬剤師)
監修/石井 亮(全日本民医連薬剤委員会、薬剤師)

 不整脈とは、心臓の拍動リズムが乱れる状態のことです。健康な心臓は規則正しいリズムで血液を全身へ送り出していますが、不整脈が出現すると心臓が動くリズムが乱れ、脈が速くなったり遅くなったり不規則になります。その結果、動悸やめまい、失神などの症状が出現し、脳梗塞や心不全の原因となるため、適切な治療が必要です。

4タイプの頻脈性不整脈の薬

 不整脈は、種類や原因、症状などによって、薬物療法やペースメーカー、カテーテルアブレーションなどの治療法が選択されます。今回は頻脈性不整脈の薬物療法についてご紹介します。
 不整脈を抑えるために使用される抗不整脈薬は大きく4つに分類され、心臓に対してそれぞれ異なる働き方をします。
 1つ目はシベンゾリン、メキシレチン、フレカイニドなど、心臓を流れる電気信号に作用して不整脈の出現を抑え、心臓のリズムを整える薬です。
 2つ目はビソプロロール、カルベジロールなど、交感神経の働きを抑えることで、速くなった脈を落ち着かせ、心臓の負担を軽くする薬です。
 3つ目はアミオダロン、ソタロール、ニフェカラントなど、重篤な不整脈に使用され、心臓の電気信号を安定させる薬です。慎重な管理が必要となる場合があり、アミオダロンは甲状腺の機能異常や間質性肺炎などの副作用が起こることがあるため、定期的に検査が必要です。
 4つ目はベラパミル、ジルチアゼム、べプリジルなど、心臓の中で電気信号が伝わる速さを調整し心拍数を整える薬です。

お薬は人それぞれ

 このように、抗不整脈薬にはそれぞれ異なる作用や特徴があります。年齢や心臓・腎臓などの状態、既往歴、現在服用している薬との飲み合わせなど、さまざまな要素を考慮して一人ひとりに合ったお薬が選ばれます。症状が良くなったからといって自己判断で薬を中止したり、飲み方を変更したりすることは避けましょう。

自己判断で中止しない

 不整脈の治療は、症状を薬でコントロールすることだけが目的ではありません。心臓への負担を減らして合併症を予防しながら、安心して日常生活を過ごせるようにすることが大切です。生活習慣に気を配り適切な治療を続けることで、不整脈による症状や再発のリスクを抑えることが期待できます。
 薬を飲んでいて気になる症状があるときや迷ったときは、一人で判断せず、医師や薬剤師にご相談ください。私たち薬剤師も患者さんが安心して治療を続けられるようサポートします。

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いつでも元気 2026.11 No.420