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民医連新聞

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全日本民医連 第17回学術・運動交流集会in東京 非戦・人権・ケアの倫理 900人が集い学び深め合う

 10月10~11日、「非戦・人権・ケアの倫理」をメインテーマに、全日本民医連第17回学術・運動交流集会を東京都内で開催しました。全国から919人が参加。552演題をポスターセッションで発表。3つのテーマ別セッションも行いました。(多田重正記者)

 オープニング企画は2つ。最初に、東京民医連制作のVTRを上映しました。
 前回の学術・運動交流集会(2023年10月)の開催地で、年明けの2024年元旦に能登半島地震に見舞われた石川民医連の支援に入った東京民医連の職員たちのメッセージが。最後に現地・輪島診療所所長の山本悟さん(医師)が登場し、全国支援に感謝するとともに、「友の会とともに地域によりそう活動を続けていきたい」と決意を語りました。
 続いて、代々木病院精神科デイケア「ハートビートコーラス」の合唱。ラヴェル「ボレロ」など、3曲を披露。最後の「民衆の歌」(ミュージカル「レ・ミゼラブル」から)では、参加者と合唱。参加者の胸を打ち、会場からは手拍子が起こりました。
 集会では実行委員長の番場誉さん(全日本民医連副会長)があいさつ。「場所や世代が違っても、綱領のもとで同じように悩み、考えて、奮闘している民医連の仲間がいるんだと実感できると思う。充実した2日間に」と語りました。
 全日本民医連の増田剛会長は「46期、組織をあげてケアの倫理を学び、その視座を重視してきたことが個々の演題にもにじみでているのでは」と切り出し、「個々の実践を語り合い、教訓を共有し、集会の大成功を」とあいさつしました。
 開催県連としてあいさつしたのは、東京民医連の根岸京田会長。「都市のなかで、孤立を深める住民をささえるのは、医療・介護サービスだけでは困難。共同組織や地域住民を巻き込んだ包括的なまちづくりが不可欠。東京は地域を再生させようとするとりくみがたくさん生まれる場所でもある。私たちもそういう人たちと手を取り合い、地域をよくする活動に参加していきたい」と話しました。
 フォトジャーナリストの安田菜津紀さんは、「紛争地、被災地に生きる人々の声~取材から見えてきたこと~」と題して記念講演を行いました(→記事ページ)。
 午後は「子どもの人権と未来を守るソーシャルアクション」「どうする? 食べることの多職種協働~現場の工夫や気づきと専門職の力を融合させよう~」「戦後・被ばく80年、戦争と医療・介護従事者の倫理~健康権の実現をめざすアジアの連帯を」の3つのテーマごとにセッションを行い、講演や実践報告、討議などを行いました(→記事ページ)。
 2日目は、18のテーマでポスターセッション。発表者を囲んで質問したり、交流する姿があちこちで見られました(→記事ページ)。

(民医連新聞 第1840号 2025年11月3日号)